2016年に公開され大ヒットした怪獣映画「シン・ゴジラ」(庵野秀明総監督・脚本、樋口真嗣監督・特技監督)のモノクロ版が製作され、「シン・ゴジラ:オルソ」として上映されることが分かった。「ゴジラ」シリーズの最新作「ゴジラ-1.0(ゴジラマイナスワン)」(11月3日公開、山崎貴監督)の公開を記念した上映会「山崎貴セレクション ゴジラ上映会」の第4回が池袋HUMAXシネマズ(東京都豊島区)で10月27日に開催され、「シン・ゴジラ」のモノクロ版が上映される。上映会には、庵野監督、山崎監督が登場し、トークショーを実施する。モノクロ版は、10月28、29日にも池袋HUMAXシネマズを含む全国7館で上映される。
「シン・ゴジラ」のモノクロ版の企画は、「山崎貴セレクション ゴジラ上映会」のゲスト登壇のオファーを受けた庵野監督が提案し、樋口監督、尾上克郎准監督が監修を務めることで製作が実現した。モノクロ版のタイトル「シン・ゴジラ:オルソ」の「オルソ」は、赤系統の色が感光されない特色を持つモノクロフィルムの一つ、オルソクロマチックフィルムの略称で、現在主に流通しているモノクロフィルムのパンクロマチックフィルムよりもフェーストーンが重くなることが特徴。モノクロ版は、オルソクロマチックフィルムの質感を目指し、製作されたという。
「山崎貴セレクション ゴジラ上映会」は、全4回にわたり山崎監督が自ら厳選した「ゴジラ」過去作を上映するイベント。池袋HUMAXシネマズで9月15日から隔週で開催されており、第1回「ゴジラ 60周年記念デジタルリマスター版」では樋口監督、第2回「三大怪獣地球最大の決戦」では造形師の村瀬継蔵さんがゲストとして登場した。
10月13日実施の第3回では、「ゴジラ モスラ キングギドラ 大怪獣総攻撃」を上映する。ゲストとして同作を手掛けた金子修介監督が登壇する。