2025年度前期のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)が、「あんぱん」に決定したことが10月20日、明らかになった。本作は、「アンパンマン」を生み出したマンガ家・絵本作家のやなせたかしさん(1919年~2013年)と、小松暢さん(1918年~1993年)夫婦をモデルにした物語。「花子とアン」「西郷どん」「ドクターX~外科医・大門未知子~」シリーズなどで知られる中園ミホさんのオリジナル脚本となる。
あらゆる職業を転々としながら定まらない人生を送っていた遅咲きのマンガ家・やなせさんが70歳にして生きる喜びを書いた「アンパンマンのマーチ」の歌詞を生み出した背景には、戦前・戦中・戦後と激動の時代を、ちょっと気が弱くて自信のないたかしと共に生き、けん引し続けた「ハチキンおのぶ」こと小松暢さんの存在があった。
何者でもなかった2人があらゆる荒波を乗り越え、アンパンマンにたどり着くまでの、生きる喜びが全身から湧いてくるような「愛と勇気の物語」を描く。小松暢さんをモデルにしたヒロイン・のぶ役はオーディションで決定するという。
朝ドラは、趣里さん主演の「ブギウギ」が放送中で、2024年度前期は伊藤沙莉さん主演の「虎に翼」、2024年度後期は橋本環奈さん主演の「おむすび」を放送する。