「マンガ大賞2021」で大賞に選ばれたことも話題のマンガが原作のテレビアニメ「葬送のフリーレン」の“美しい世界観を作り出す源泉”になっているというコンセプトアートと美術ボードが公開された。
アニメでは、主人公・フリーレンがさまざまな場所を訪れる旅路が描かれており、斎藤圭一郎監督が「アニメ本編の視聴者にもいろいろな場所に行ったような気持ちになれるように」とさまざまなシチュエーションやロケーションの考え、コンセプトアート担当の吉岡誠子さんに依頼した。
吉岡さんが、実際にある国や地方の街並みや風景の資料を集めるなどして、地域ごとの人々の生活や風習、季節の移り変わりなどを表現した。テレビアニメでは例を見ないほどの資料を作成したといい、それを基に、美術監督の高木佐和子さんとスタジオワイエスが美術設定、美術ボードを制作した。
「葬送のフリーレン」は、山田鐘人さん原作、アベツカサさん作画のマンガで、「週刊少年サンデー」(小学館)で2020年4月に連載をスタートした。魔王を倒した勇者一行の魔法使いで、エルフゆえに長寿であるフリーレンが仲間の死を経験し、“人を知るため”に旅をすることになる。
アニメは、「ぼっち・ざ・ろっく!」などの斎藤さんが監督を務め、NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」などのエバン・コールさんが音楽を担当。マッドハウスが制作する。
種崎敦美さんが主人公・フリーレンを演じるほか、市ノ瀬加那さん、小林千晃さんらが声優として出演する。音楽ユニット「YOASOBI」がオープニングテーマ「勇者」、miletさんがエンディングテーマ「Anytime Anywhere」を担当するなど豪華スタッフ、キャストが集結したことも話題になっている。日本テレビのアニメ枠「FRIDAY ANIME NIGHT(フラアニ)」で放送中。