呪術廻戦:榎木淳弥×津田健次郎、第42話を語る 「あとは頼みます」に込めた思い 【インタビュー】

 「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載中の芥見下々(あくたみ・げげ)さんのマンガが原作のテレビアニメ「呪術廻戦」の第42話(第2期・第18話)「理非」が、MBS・TBS系で11月23日に放送された。同エピソードでは、絶望的な状況へと追い込まれる虎杖悠仁、限界を迎えながらも必死に立ち向かう七海建人の姿が描かれた。虎杖役の榎木淳弥さん、七海役の津田健次郎さんが収録の裏側を語った。

 ※インタビューの一部を抜粋して掲載します。インタビュー全文&他の画像はこちらのMANTANWEBで。

 --七海は、陀艮や漏瑚とすさまじい戦いを繰り広げ、ボロボロになった姿で再び登場しました。「渋谷事変」での七海の行動について、どのような思いを抱いている?

 津田:「渋谷事変」で七海は追い込まれてばかりですよね。激しい戦いを繰り広げてはいるのですが、七海の心の中はとても静かなものだと僕は感じていました。心の中では、どこか自分の結末に腹をくくっているような。しかし、その激しく揺れない感情の中で、虎杖に後を任せてしまうという葛藤はあったと思います。

 --第42話では、真人がついに二人の前に再び現れます。収録を振り返り、印象的だったシーンや収録時の感想は?

 榎木:やはり、七海の最期でしょうか。虎杖にとって、もう一人の先生のような存在だったので、そんな人物が目の前で敗れる姿を見ての怒りは相当なものだったと思います。また、僕にとってはディレクションとの兼ね合いも難しい回でした。七海と真人が対峙(たいじ)しているところを発見した時に、「ナナミン」と言うせりふを「静かに言ってほしい」と言われて。監督と何度か打ち合わせを重ね、調整していきました。

 津田:先ほど言った通り、七海の静かな心情を意識することを心がけました。その中での、「あとは頼みます」と虎杖に託す際の一瞬の揺れ。安心して任せるのではなく、虎杖にとって“呪い”の言葉になるとわかっていても言わなければならない葛藤をあの一言に込めました。

 --最後に、第43話の放送に向けて見どころや、注目してほしいシーンを教えてください。

 榎木:宿儺によって多くの人を殺めてしまい、絶望に打ちひしがれる虎杖。これからどう行動していくのかが見どころとなってくるので、彼がどんな方向に進んでいくのか、ぜひ、オンエアを見て確かめてください。

 津田:「渋谷事変」はいろいろな場所でそれぞれのドラマが繰り広げられていて、本当に濃密な物語になっています。これからはさらに見る人の感情を揺さぶる物語へとドライブしていきますので、最後まで注目してください。