「鬼滅の刃」の能 狂言、「-継(つぐ)-」上演へ 吾峠呼世晴描き下ろし“煉獄さん”ビジュアル公開

 吾峠呼世晴(ごとうげ・こよはる)さんの人気マンガ「鬼滅の刃」が原作の能 狂言「能 狂言『鬼滅の刃』」の続編「能 狂言『鬼滅の刃』 -継-」が、観世能楽堂GINZASIX(東京都中央区)で12月25~29日に上演されることが明らかになった。同公演のために原作者の吾峠さんが人気キャラクターの煉獄杏寿郎(れんごく・きょうじゅろう)を描き下ろしたメインビジュアルも公開された。

 続編は、野村萬斎さんが演出・謡本補綴を務め、煉獄杏寿郎役、堕姫(だき)役、鬼舞辻無惨(きぶつじ・むざん)役として出演する。人間国宝の大槻文藏さんが監修する。2025年には、福岡、大阪、愛知での公演も予定している。

 萬斎さんは「大好評を経ていよいよ待望の続編「能 狂言『鬼滅の刃』-継-」を上演させていただきます。煉獄杏寿郎、魘夢(えんむ)、猗窩座(あかざ)、宇髄天元(うずい・てんげん)、堕姫、妓夫太郎(ぎゅうたろう)の物語を中心に能・狂言の世界でお送りします。前回は鬼殺隊・竈門炭治郎の誕生と鬼の哀しみ(かなしみ)を中心に描きましたが今回は鬼と立ち向かう柱の生き様にもスポットを当てます。現在、新作に向けて台本と演出プランを練り、能 狂言のバリエーションの広さを皆様にお目にかけるために心を燃やしております。お楽しみに!」と話している。

 「能 狂言『鬼滅の刃』」は、2022年に東京、大阪で本公演が上演され、2023年は京都、福岡、愛知、神奈川で追加公演が上演された。

 「鬼滅の刃」は、家族を鬼に殺された竈門炭治郎が、鬼に変異した妹・禰豆子を人間に戻すために鬼殺隊へ入隊する……というストーリー。原作は、2016~20年に「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載された。コミックスの累計発行部数は1億5000万部以上。