マンガ「その着せ替え人形は恋をする」が実写ドラマ化

 「ヤングガンガン」(スクウェア・エニックス)で連載中の福田晋一さんのマンガ「その着せ替え人形(ビスク・ドール)は恋をする(着せ恋)」が、実写ドラマ化されることが分かった。テレビアニメ化もされた人気作で、永瀬莉子さんが実はコスプレが大好きなギャル・喜多川海夢、野村康太さんが海夢のクラスメートで内気な男子高校生・五条新菜をそれぞれ演じる。野村さんがドラマで主演を務めるのは初めて。MBS・TBSの「ドラマイズム」で10月8日深夜にスタートする。MBSは毎週火曜深夜0時59分、TBSは同深夜1時28分に放送。

 永瀬さんが演じる喜多川海夢は、オープンな性格の美少女で、読者モデルとしても活動している。実はアニメやゲーム、マンガが大好きで、愛するキャラのコスプレをしようと思い衣装を自作したものの、不器用すぎてなかなかうまくいかなかった。被服実習室で新菜がひな人形の衣装を作っているところに遭遇し、自分のコスプレ衣装の制作を依頼し、コスプレ活動を通じて新菜との仲を深めていく。

 永瀬さんは「原作を初めて読んだ時、新菜の真っすぐさと海夢のチャーミングさが印象的な作品だなと思いました。監督とお会いした際、2人の距離感を大切にしたいと話してくださいました。一見正反対だけど、どこか似ている部分を持ち合わせている2人がコスプレを通してどう変化していくのかを私自身丁寧に描いていきたいですし、見た目は派手な海夢ですが、心の繊細さを持ち合わせているすてきな彼女を楽しみながら撮影に挑んでいきたいです。コスプレのヘアメークや衣装もとても華やかなので、ぜひ放送をお楽しみに!」とコメント。

 野村さんが演じる五条新菜は、ひな人形職人の祖父と2人暮らしで、自身もひな人形の顔を作る職人になることを目指している男子高校生。趣味と練習を兼ねてひな人形制作をしており、裁縫に長けている。 過去に自身の趣味を否定されたことから自己主張が苦手。小学生の頃からひな人形に没頭するあまり友達がおらず、クラスになじめずにいる。

 野村さんは「原作での天真らんまんで明るく自分の芯をもった海夢と、引っ込み思案だけど真面目で純情でとにかく一生懸命な新菜の、性格は違うけど好きなことにはとことんひたむきな2人のウブでピュアな掛け合いが、ものすごく可愛くて面白くて、キュンキュンしました。そして、好きなものは好きと認めるということの大切さを改めて感じることができました。ドラマ『その着せ替え人形は恋をする』も皆様にとってすてきな作品にしたいと思っていますので、温かく見届けていただけたらうれしいです!」と話している。

 「着せ恋」は、2018年から同誌で連載中。ひな人形の顔を作る頭師を目指して修業中の男子高校生・五条新菜と、アニメやゲームが好きなギャルでコスプレーヤーの喜多川海夢の恋を描くラブコメディー。コミックスが第13巻まで発売されており、累計発行部数は1100万部以上。テレビアニメが2022年1~3月に放送され、続編が制作されることも発表されている。