人気アニメ「プリキュア」シリーズの第21弾「わんだふるぷりきゅあ!」の劇場版「わんだふるぷりきゅあ!ざ・むーびー! ドキドキ ゲームの世界で大冒険!」に声優として花澤香菜さんが出演することが分かった。花澤さんは、劇場版のオリジナルのキャラクターで、物語の鍵を握るナツキを演じる。花澤さんが「プリキュア」シリーズに出演するのは、2015年10月公開の劇場版「映画Go!プリンセスプリキュア Go!Go!!豪華3本立て!!! パンプキン王国のたからもの」以来、約9年ぶりで、2度目となる。
花澤さんが演じるナツキは、劇場版の舞台となる大人気ゲーム「ドキドキ タヌキングダム」を作った天才ゲームクリエーターの少女で、目元がマスクで覆われており、正体は謎に包まれている。
花澤さんは「すごくうれしかったです。約10年ぶりと聞いて“嘘だろ!?”って思いました。もしかしたら変身するキャラクターを演じるかもしれないと期待していたのですが、とくに変身はしないんですよね(笑い)。ゲームクリエーターの女の子の役どころで、これはしっかりやり遂げねばと気合が入りました」とコメント。
「プリキュアはシリーズによって、それぞれキャラクターのカラーや年齢なども違ってくるので、ナツキを演じる上で予習しておきたくてテレビシリーズを見たんですが、『わんぷり』は結構お姉さんな印象でした。改めて現場にきて、ナツキがわんぷりのみんなと同じ年代の子だと分かって、しかもゲームクリエーターとして大人たちと対等に渡り合っているというしっかりした部分はあるので、こむぎやいろはちゃんたちよりも、ちょっと大人っぽくしたいなというのは監督とも相談をして役作りをしていきました」と話し、「動物たちはちゃんと心が通じ合っていて、話していることは分かるし、絆があるということを、真っ直ぐキラキラと教えてくれるというストーリーの流れがすごく好きなので、それを大画面で浴びて、幸せな気持ちになってもらえたら良いなと思います」と呼びかけている。
キャラクターデザインを手がける宮谷里沙さんは、ナツキのビジュアルについて「どこか昭和の雰囲気を出したいと思っていました。髪型も当時流行したような髪型をモチーフにしてみたり、マスクをしている時はカッコイイというよりは、ちょっと怖い雰囲気を出せればと思っていました」と説明している。
三宅健太さんが、タヌキの仲良しブラザーズのポンタ&ポコタの親分のムジナ役として出演することも発表された。
三宅さんは「今回声を担当させていただいたムジナは、収録現場で“ムジナ様”と思わず呼んでしまうくらい、とても大きなタヌキさんです。監督からは『怖さや威圧感より、ムジナが心の奥底で抱えている強い思いを重要視してほしい』と伺いました。その言葉を元に、ムジナの役作りは『大きな何かを受け止めきれず、もがき続けている子供のイメージ』で演じさせていただきました。そう、ムジナにもメッセージがあるのです。シリーズ初の、わんちゃんとねこちゃんのプリキュアが登場する、とっても新しい“わんだふる”な展開をこれでもかと大画面でお届けする『わんだふるぷりきゅあ!ざ・むーびー!ドキドキ ゲームの世界で大冒険!』、ぜひ大切な人やご家族と一緒に見にきてください。わんだふるな時間を皆さんへ!!」とコメントを寄せている。
劇場版は、大人気ゲーム「ドキドキ タヌキングダム」に夢中になるこむぎといろはたちが突然、ゲームの世界に吸い込まれてしまう。第20弾「ひろがるスカイ!プリキュア」と第13弾「魔法つかいプリキュア!」のプリキュアが登場することも発表されている。宮原直樹さんが監督を務め、加藤陽一さんが脚本を担当する。9月13日に公開。
「わんだふるぷりきゅあ!」のモチーフは「動物」、キーワードは「みんな なかよし!わんだふる~!」。動物と人が仲良く暮らす街・アニマルタウンを舞台に、犬と飼い主、猫と飼い主など動物と人の間に紡がれる深い絆、種族を超えた交流を描く。2004年にスタートした同シリーズでは初めて“犬のプリキュア”が登場することも話題になっている。ABCテレビ・テレビ朝日系で毎週日曜午前8時半に放送中。