吾峠呼世晴(ごとうげ・こよはる)さんの人気マンガが原作のアニメ「鬼滅の刃」の劇場上映企画「ワールドツアー上映『鬼滅の刃』絆の奇跡、そして柱稽古へ」の舞台あいさつが3月30日、タイ・バンコクで実施され、竈門炭治郎役の花江夏樹さん、鋼鐵塚蛍(はがねづか・ほたる)役の浪川大輔さんが登場した。新作テレビアニメ「柱稽古編」にちなみ、継子として指南を受けたい柱を聞かれた浪川さんは「甘露寺さん。だって可愛いから(笑い)」と即答し、会場は笑いに包まれた。
ワールドツアー上映では、新作テレビアニメ「柱稽古編」の第1話、「刀鍛冶の里編」の最終回となった第11話を上映。イベントでは、花江さんが「もっともっと頑張ります! 鬼舞辻無惨を倒すために!」、浪川さんが「この錆びた刀は俺が預かる。鋼鐵塚家に伝わる日輪刀研磨術で見事磨き上げてしんぜよう」と印象的なせりふを披露し、観客の熱い声援が上がった。浪川さんが披露したせりふのシーンはタイのファンにも人気で、アフレコの様子を聞かれると「(鋼鐵塚を演じる時は)怒ってる時と笑っているシーンが両方いっぺんにくるのですごく大変でした。でも喜んでもらえてうれしいです」と話した。
「柱稽古編」の放送がスタートする今年は、「鬼滅の刃」のテレビアニメが5周年を迎える記念すべき年。「竈門炭治郎 立志編」からずっと炭治郎を演じてきた花江さんは「炭治郎は優しい素直な子。物語が進む中で意外とコミカルなシーンが多くて炭治郎の真面目すぎる面白さが見えるようになったので、最初思っていたイメージよりもいろいろな表情があるんだなと思いました」と、印象の変化を語った。
浪川さんは鋼鐵塚を演じてきて「いつもお面をかぶっていたのですが、今回(『刀鍛冶の里編』)は初めてそれが取れるシーンがあったんですけど、最初はあんなに格好いいとは分からなくて……」と話し、「あとずっと怒ってます。いつ優しくなるのかなと待っていましたけど、なりませんでした(笑い)」と語った。
5周年を迎えるアニメ「鬼滅の刃」について、浪川さんは「『鬼滅の刃』はアニメの中ですごいことを最先端でやっている作品だなというイメージがあります。これから先も鬼滅の刃がどんな景色を見せてくれるのか、非常に楽しみです」と思いを語った。
「鬼滅の刃」は、家族を鬼に殺された竈門炭治郎が、鬼に変異した妹・禰豆子を人間に戻すために旅立つ……というストーリー。原作は、2016~20年に「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載された。コミックスの累計発行部数は1億5000万部以上。
テレビアニメ「竈門炭治郎 立志編」が2019年4~9月に放送され、2020年10月公開の劇場版「無限列車編」が国内歴代興行収入1位となる約400億円を記録するなど大ヒットした。「遊郭編」が2021年12月~2022年2月、「刀鍛冶の里編」が2023年4~6月に放送された。
新作テレビアニメ「柱稽古編」が、フジテレビ系で5月12日から毎週日曜午後11時15分に放送される。初回は1時間スペシャル。