解説:「機動戦士ガンダムSEED FREEDOM」 全国規模上映終了も注目のガンプラ続々

 人気アニメ「機動戦士ガンダムSEED」シリーズの完全新作劇場版「機動戦士ガンダムSEED FREEDOM」が、公開17週目の5月23日で一部映画館を除く全国規模での上映を終了する。同作は、1月26日に公開された。約4カ月のロングラン上映となり、5月18日付けで興行収入が47億円を突破するなど大ヒットしている。劇場での大規模な上映は終了するが、実はまだ発売されていない人気MS(モビルスーツ)のガンプラ(プラモデル)も多い。今後、発売される「SEED FREEDOM」のガンプラについて解説する。

 ◇ストライク、ジェスティスはこれから

 特に注目を集めているのが、5月25日に発売されるマイティーストライクフリーダムガンダムのガンプラ「HG 1/144 マイティーストライクフリーダムガンダム」だ。マイティーストライクフリーダムは、ストライクフリーダムガンダム弐式がプラウドディフェンダーを装備した姿で、キラ・ヤマトとラクス・クラインが搭乗する。劇場版の公開前は存在が伏せられていた。「超合金」シリーズの玩具が“即完売”するなど人気MSということもあり、ガンプラも人気を集めそうだ。

 6月29日には、アスラン・ザラが乗るインフィニットジャスティスガンダム弐式のガンプラ「HG 1/144 インフィニットジャスティスガンダム弐式」が発売される。インフィニットジャスティスガンダムを改修した機体で、マイティーストライクフリーダムガンダムと同じく公開前は存在が伏せられていた。人気キャラクターのアスランの“新たなジャスティス”ということで、ガンプラに注目しているファンも多い。

 さらに、イザーク・ジュールの新機体のガンプラ「HG 1/144 デュエルブリッツガンダム」が7月、ディアッカ・エルスマンの新機体のガンプラ「HG 1/144 ライトニングバスターガンダム」が9月に発売を控えている。

 ◇話題のズゴック デスティニーSpecIIも

 5月8~12日に静岡で開催された模型の展示会「第62回静岡ホビーショー」では「SEED FREEDOM」の最終決戦に登場するMSのガンプラが続々と発表された。

 中で話題になったのがズゴックのガンプラ「HG 1/144 ズゴック(仮)」だ。劇中でズゴックは、アスランが乗るインフィニットジャスティスガンダム弐式の姿を隠すための仮初の姿として登場した。ガンプラの詳細はまだ分からないが、ズゴックの中からインフィニットジャスティスガンダム弐式が現れるギミックがあるのでは?と期待しているファンも多いはず。続報が楽しみなガンプラだ。

 10月には「HG 1/144 ブラックナイトスコード カルラ」(4070円)と「HG 1/144 ムラサメ改」も発売される。ブラックナイトスコード カルラは、専用パーツによってウイング展開状態を再現できる。ムラサメ改は、ムラサメの改良機で、MA形態に変形するギミックを備える。

 デスティニーガンダムSpecIIとゼウスシルエットのセット「HG 1/144 デスティニーガンダムSpecII&ゼウスシルエット」が11月に発売されることも発表された。デスティニーガンダムSpecIIは、クリアカラー版が劇場先行で販売されていたが、通常版がついに発売されることになった。ゼウスシルエットは同機専用の装備で、単機形態から合体形態に変形する。

 大規模な劇場上映は終了するが、「SEED FREEDOM」はまだまだ盛り上がりを見せてくれそうだ。